メディア・リテラシーって??

  • メディア・リテラシー」と言う言葉を聞いたのは、この授業が初めてだった。あまり聞きなれない人も多いのでは???
  • メディアとは…誰でも多分知ってる通り、テレビ・ラジオ・インターネット・ケータイ・雑誌・チラシ・看板…などいろいろある。それらは、ひとびとに何かを伝えたり吸収したりする、社会的な場だ。
  • メディアは私たちにさまざまな情報をあたえてくれる。しかし、その分影響も大きい。

メディアが伝えてくれることを一方的に鵜呑みにして良いのだろうか???

歴史を学ぶこと

少し前の話になるけれど、5月に中国で「反日デモ」が盛んに起こった。

当時、日本のメディアは暴力的な「デモ」(日本関連のお店に卵をぶつけるなど)
の部分だけを盛んに報道した。
その報道を良く目にした私は、中国人はなんて暴力的で、ひどい人々なんだ!
と、まで思った。しかし、よくよく考えれば私は「なぜ中国でデモが起こっているのか??」という根本的な原因をまったく持って知っていなかった。
ものごとを考える時に、「原因」をまず把握してその先を考えると言うことを、
今までたくさんしてきたはずなのに、私はこんな重要なことを知らなかったのだ。

私の学校の授業「メディア・リテラシー」で、
5月5日の東京新聞の「中国デモ」のインターネットの記事を読んで、
話し合いが行われ、中国人留学生の方のお話も聞けた。
その中で、「日本は1900年代に中国に何をしてきたのか?」という、
日中関係」を日本の学生は十分に知らないのでは??という問いかけがあった。

私は今まで(小学校から高校まで)歴史を勉強してきたはずなのに、本当に
「はず」で終わっているな、日中関係の何もしらないなと実感した。
先生の提案で、自分が高校時代に使っていた「教科書」を持ってきてみよう!
ということで、ほとんど授業で使ったことのない「日本史」の教科書を授業へ
持って行った。

授業で使う「日中関係」のページを見るとまず、タイトルから「日本は中国で
何をしてきたのか。」となっていることに気付いた。
これは、先生が発見したのだが、日本が20世紀の戦争でどれだけの外国人死者を、出して
いるのか、と言うグラフまで載っていた。
先生が私の持ってきた教科書を面白がって借りて行っってくれた教科書を、私は一切授業で
使ったことがなかったこと・内容を知らなかったことに少し恥ずかしさを覚えた。

前の話に戻って・・・中国の「反日デモ」のように、原因を知って、過去の歴史を知っていなければ、私は勝手に中国が暴力的になっていると勘違いしてただ、恐怖心を抱くだけに
なってしまう。過去の歴史を捉えて、自国と向き合うことで、他国に対する興味や理解しよう
とする気持ちが生まれてくると思う。